無人地上車両(UGV=Unmanned Ground Vehicle)を検索すると、軍事用途を想像させる戦車のような画像が多く見られますが、弊社が取り扱う案件は、点検や調査、運搬など、人の代わりに業務を遂行する目的のUGV活用です。
UGVを遠隔操縦する場合、操縦者が車両を目視できる範囲内であれば問題はありません。
しかし、車両が視界外に出たり死角に入ったりする場合には、UGV目線の映像を操縦者に伝送する必要があります。
UGVにはカメラを搭載し、映像をエンコードするためのミニPC(弊社ではNVIDIA Jetsonを使用)や、映像を伝送する通信モジュールが必要です。
また、車両の操作信号やセンサー情報を伝送することもあります。
映像は操作に支障が出ないよう、超低遅延で伝送することが重要です。不安定な通信環境でも途切れることのない映像伝送は必須条件です。
また、車両の用途に応じて必要なカメラの台数が異なり、多くの場合は複数カメラの映像を扱います。このため、複数ストリームを遅延なく安定して伝送するには、カメラ、エンコーダー、伝送システム、ビューワーのすべてに高い性能が求められます。
これに対して、弊社はこれまでの技術蓄積を活かしたソリューションを提供しています。
ちなみに、荷物を運ぶ無人搬送車(AGV)や、ドローン(UAV)についても、遠隔操縦には同様のソリューションが必要です。これらが自律型であったとしても、緊急時にオペレーターが介入して操作できるよう遠隔操縦機能は不可欠です。
最近では遠隔操縦の案件がふえていることもあって、オフィス内はカメラやJetson、ハンドル、ケーブルなどで溢れかえっている状態です…。

公開日時:2024.12.17